2008年12月27日 (土)

平和記念東京博覧会出品 文化村住宅設計図説

高橋仁・編 鈴木書店 発行 大正11年

第一次世界大戦終結を記念して上野で開催された、平和記念東京博覧会の
会場で展示された文化村住宅を解説した本。
文化村の責任者の大熊善邦が巻頭に解説を書いている。
その序文のあと、出品された14棟の住宅を写真と図面・解説等で紹介している。

大正から昭和戦前期にかけて流行した一般向け中流階級向けの「文化住宅」は
この平和記念東京博覧会文化村による住宅展示によって広く知られるようになり、
各地で現在へとつながる「住宅展示と販売」が行われるようになった。

出品住宅の中には多くの文化住宅を手掛け、洋風住宅を広める役割をした
「あめりか屋」の作品もある。

本書は全国に広まった文化住宅の最初期の例である博覧会文化村住宅を
詳細に知ることのできる好資料といえる本である。

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初めて家を建てる人に必要な 住宅の建て方

主婦之友社・編・発行 昭和9年

一般向けの中流住宅の設計や内装・設備や庭などを解説した本。
値段ごとに模範的中流住宅の実例も紹介している。
巻頭の住宅写真は当時の住宅建築を知る好資料。

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新時代の住宅建築構造図解

増山新平・著 武田五一・校閲 大洋社出版部 発行 昭和14年

住宅建築や設備について平易な解説を務めた本。
住宅例として荻窪分譲住宅や健康住宅・朝日住宅の
図面を豊富に紹介。
また、校閲に加わっている武田五一の自邸を武田五一著の
論文とともに紹介している。

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家賃位で建つ実用建物集

眞武松次・著 日本電話建物株式会社出版部 発行 昭和10年

住宅を建てようと考えている人のために、予算ごとに
住宅の例を写真付きで紹介した本。
写真と図面が豊富で読みやすい。

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実際に役立つ和洋住宅とその設備

時事新報家庭部・編 萩原星文館発行 昭和9年

住宅の選び方・建て方から、住宅の各部や部屋・内装などを
一般向けに紹介している本。
多くの専門家が各項目の解説を担当しており、
大熊善邦・塚本靖・遠藤新・木檜恕一・佐野利器などの
名前もみられる。

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大日本百科全集 住宅と建築

木檜恕一・著 誠文堂発行 昭和5年

家具デザイナーとして知られる木檜恕一の住宅本。
洋風住宅を主とした一般住宅の選び方から建て方、
内装の方法などを紹介している。
特に、著者が家具デザイナーであることから、
照明や家具などのインテリアの紹介に力を入れている。
また、良い家相の方角も紹介しているのが面白い。

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最新 住宅読本 改訂版

平尾善保・著 日本電建株式会社出版部 発行 昭和14年

590ページにわたる厚い住宅本。巻末には索引もある。
国内外の住宅の歴史・家を建てるための準備や方法、
予算・契約から、工事・構造・そして住宅の各部や
敷地の塀・門などを写真付きで詳細に紹介している。

序文には、逓信大臣の永井柳太郎・工学博士の大熊善邦
作家の菊池寛らが文を寄せている。

発行元の日本電建株式会社はかつて存在した大手住宅メーカーだった会社。
後に大東建託となる。

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各種貸家建築図案及び利回りの計算

近間佐吉・著 鈴木書店発行 大正10年

住宅を新築する人、借家生活を送ろうとする人、
さらには、借家を営む人のために
住宅の建て方、借家の借り方、経営方法とともに、
住宅や借家の図案例を紹介した本。

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2007年1月13日 (土)

新築概要 共同信託株式会社

共同信託株式会社の新社屋の概要を記した小冊子。
発行年は書かれていませんが、建物の外観と前書きの文より
昭和10年代のものと推定されます。内容は、外観と内部写真がほとんどを占め、
最後に建物の要目が記されています。設計は、長谷部竹腰建築事務所。
施行は、竹中工務店となっています。 1_2  2_1

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2006年2月26日 (日)

「朝日住宅写真集」

朝日新聞社 昭和五年

朝日新聞社が主催した新時代住宅の設計コンペにより入賞した作品を
小田急線成城学園近くに建設し、開催された展覧会で公開された住宅を
写真つきで紹介した図録です。掲載作品は1号住宅から16号住宅まで。
紹介作品の中には鉄筋コンクリートの白い四角い箱型の機能主義建築も
複数紹介されており、当時としては斬新で近未来的な住宅だったようです。

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2006年2月20日 (月)

東京日日新聞 明治19年1月20日(琵琶湖疎水工事の記事)

明治19年1月20日付けの東京日日新聞です。

この新聞には明治の一大土木事業である琵琶湖疎水の工事の記事が
載せられています。琵琶湖疎水は明治18年工事開始。若き技術者、
田邊朔朗博士を工事主任として行われ、全て日本人の手によって行われた
初の国家規模の大工事でした。
そのことは、疎水隧道に掲げられている明治の元勲たちが揮毫した扁額からも
読み取ることが出来ます。現在、琵琶湖疎水は明治の近代化の礎となった
一大土木工事の技術を伝える貴重な遺産として、国の史跡に指定されています。

以下、記事の内容を書き出しておきます。

「琵琶湖疎水工事の現況」

同工事の現況に付き本年一月十五日の神戸又新日報に掲げたれば左に抄録す
琵琶湖疎水工事開鑿の第一着なる滋賀県下滋賀郡藤尾村三井寺下に
切り抜くべき隧道は長さ凡そ十三百間にて同所には巳に疎水事務所を取設け
工部大学校の卒業生 田邊工学士を初め京都府土木議員数名は夫れ詰め切り日々
職工凡そ七八百余名を使役し昨年九月より其隧道の開鑿に着手したるが右は
東西の両口より斬次に切り鑿ち中途に至りて双方相合し滋に於て全通するの都合なれど
も何分前陳の通り千三百間の長き間爾かも最も深き地下を掘り通すことなれば
唯たに東西の両口より鑿ち居るのみにては成工の期も自ら延引すべきに付き件の
隧道の殆んど中央に当れる所の上より一の縦坑道を鑿ちて隧道を鑿つべき所まで
掘り抜き此の所より職工を出入せしめ夫れより更らに東西の両方へ隧道を切り抜き
最初東西の両口より着手の工事を夫々相互ひに掘り合ひて全く洞通を計るは工事の
捗どり上頗る宜しかるべしとの事にて先頃より其縦坑道の掘り抜きに取り掛りしが其深さは先づ百七十尺余の見込にて凡そ十尺四方の広さを以て巳に百五尺まで掘りし処
地中は一体の巌石にて間々粘土混交し居り其隙間より水湧き出てしを以て先づ其の水より汲み切らざるに於いては此の上地下を鑿つ事の出来ざるに依り無て同所の疎水事務所
にては当港川崎なる造船局に注文して一の即筒に修繕を加ふるが為め職工雇ひ入れ
方の義を申し込み其他種々協議を遂げ本日当港第一番発の汽車にて同事務所員は
職工を率ゐて発足せしが尚ほ聞く所に拠れば右の即筒に修繕を施したる上は直ちに
前陳の水と汲み取り引き続きて地下と掘り切り愈よ隧道開鑿に取掛るに於ては
其の掘り出す所の土砂等の釣り上げ又は隧道用の煉瓦石の下げ卸し等の便を計らん
が為め右百七十尺余の縦坑道の片側へ向け一の鉄軌道を直下し鉄鋼を以て荷物車様
のものを上下するの見込にて巳に同器械は英国なる某製造所へ注文し近々落成の上
同国より差回し来るべき都合なりと云ふ又縦坑道は隧道の開鑿を了りたる以上は
全く不用に属すべきに付き埋むべきなれども空気抜き用の為めに何時までも其のままに
存じ置く事なりとか尤も同隧道は実に疎水工事中第一の困難の事業にして此の切り抜き
丈けにても先づ今より向ふ凡そ四年間を要するの目的なりと聞き及びぬ

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2006年2月19日 (日)

幻景の東京

大正4年から昭和18年にかけて刊行された「建築写真類聚」の中から
850点を選別しテーマ別に再刊行された「失われた帝都 東京」を
1998年に改題して発行されたもの。戦前の建築写真が数多く紹介され
資料的にレベルの高いだけでなく、読んでも楽しめる図鑑とも言うべき本である。

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都名所図会 全六巻

安永6年に発行された京都のガイドブック。秋里離島 著

京都の神社仏閣・名所旧跡を挿絵を多用して
紹介したもの。近世京都の様子を知る好史料として
よく利用される。

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2005年11月25日 (金)

「株式会社丸紅商店京都支店 工事概要」

株式会社丸紅商店 昭和十三年

丸紅商店の京都支店ビルの竣工記念に作られた本。おそらく非売品。
前半は、京都丸紅ビルの外観や内部の写真。後半は、各階の平面図を
紹介している。当時は相当目を引く大きな建物だったことだろう。

現在、京都丸紅ビルは、COCON烏丸ビルとして再活用されている。

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「日本住宅建物図案百種 全」

金子清吉・著 建築書院 大正二年

解説・・・枚数140枚という分厚い本。通常、書籍というものは、
一枚の紙に2ページ印刷されるが、この本は、一枚に付き1ページ。
つまり、一面は文面、その裏側は白紙というなんとも贅沢な本である。
ハードカバーで、背と表の表紙には金文字で題が、
ページの外側に見えている部分は金色に塗られているという
豪華本で、当時としても結構高い本だったと思われる。(当時の金で5円)

内容は、建築図面と解説からなり、第一図から第百図まである。
順を追うごとに大規模な建物になってゆき、第一図の建物は、
7坪ほどの今のワンルームとほとんど変わらない平屋、
第百図は、土蔵・洋館つきの2階建てのお屋敷で109坪もある。

ちなみに、この本の校閲を伊東忠太が行っている。

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2005年11月24日 (木)

「模範住宅二十九種・便利な家の新築集」

主婦之友社 昭和十一年

解説・・・大判の立派な本。主婦之友社発行だけあって、
対象になる層は、中流階級の主婦層と見られ、専門的でない平易な文章と
写真を多用して住宅や各部屋を紹介・解説しています。
建築家の設計による住宅を紹介しているわけですが、
その建築家の中には、「ライト式」で名の知られている
遠藤新の作品も収録されています。

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「住宅建築懸賞設計図案集」

建築学会 昭和九年

解説・・・この本は、建築学会の主催する第八回建築展覧会第二部の
応募作品から優秀なものを選りすぐって紹介した本です。
11作品紹介されており、そのなかでも空襲に備えた設計のされている
住宅もあり、興味をそそられます。

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「建築博覧会・住宅設計図案集」

建築資料協会編 昭和八年

解説・・・こちらは、建築資料協会が募集した住宅の図案を絞り込んで
まとめたものです。こちらも朝日住宅図案集のように、
立面・平面・パース図を載せ、設計者の解説を載せて紹介しています
ただ、この図案集は、建築予算に応じて、甲・乙・丙の三種にわけています。
こちらもオシャレな洋館がほとんどです。

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「工事年鑑 皇紀二五九八」

株式会社清水組 昭和十三年

「工事年鑑 皇紀二五九七」の翌年に出された、清水組の手がけた
建築カタログです。基本的な構成は前年の工事年鑑と同じです。
この本も建築写真をたくさん載せている貴重な書籍です。
これらの工事年鑑は非売品となっています。

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「工事年鑑 皇紀二五九七」

合資会社清水組 昭和十二年

解説・・・縦30.5センチ・横24センチという大型本です。
内容は全ページに渡り、昭和11年に清水組が手がけた建築物の写真が載せられ
もう失われて見ることの出来ない建物もあるなど、非常に資料性の高い
重要な書籍となっています。中は、建物の用途別に分類されています。
非売品の貴重な資料です。

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建築写真集 第四編

竹中工務店 昭和十四年

解説・・・こちらは、竹中工務店が手がけた建築物をほぼ全ページに渡り
写真で紹介しています。失われた建物を写真で見ることが出来るため、
資料的価値の高い本となっています。
この本も、非売品になっています。

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「朝日住宅図案集」

朝日新聞社 昭和四年(昭和十一年第九版)

解説・・・東京朝日新聞社が賞金を設けて、住宅の図案を募集したものを
応募五百案のうちから八十五案まで絞り込んで編集したものです。
内容は、当時の最新デザインの住宅の立面・平面の図面と、
パース図を載せて解説しているものです。
当時の建築のデザインがわかる貴重な資料だけでなく、
どれもオシャレな洋館で、中には、現代の建物のようなモダンなものもあり
見ていて楽しくなります。

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